手柄を横取りされた後輩の愚痴を聞いていたら昔の自分を思い出した
職場の後輩と雑談していたら、なぜか愚痴を聞くことに。
何やら他人の手柄を横取りして自分の成果にする輩がいて困っているんだとか・・・
話が長くなりそうだったので、また今度あらためて…という流れに持っていこうと思ったけど聞くことにした。
実は僕も昔、似たような経験をしたことがあったのを思い出したから。
少し仕事を手伝っただけなのに自分がやったと主張する輩
他人の仕事を少し手伝った程度で、あたかも「自分がやりました」みたいな顔をする人っていうのは、どうやらいつの時代にも存在するらしい。
もしかしたらどこの会社にもいるかもしれない。
酷いものになると他人のアイデアを盗んだり、他人の作った資料や報告書を自分がやったことにして提出するなんて話も聞く。
要領がいいのとはまた違う。
どうやら後輩もそんな手柄を横取りする輩に困っているようだ。
話を聞いていると最初は目をつぶっていたけど、さすがに最近は調子に乗っていて許せないとのこと。
そういえば僕も昔、似たような経験をしている。
あと、状況はまったく違うけど以前ブログでも取り上げた『ちょっと今から仕事やめてくる』という映画でも自分が部署でナンバー1のポジションをKEEPするために後輩の足を引っ張る社員が出てきた。
本来なら同じ職場で一緒に働く仲間なのに、競争原理によって足を引っ張る人が出てきてしまうのは悲しいが、これも人間の闘争本能の一部なのか?
試行錯誤しながら成果をあげることが成長と実力につながる
自分が試行錯誤しながら仕事の成果をあげたのに、それを何もしていない人間に横取りされるのはムカつく!
何の努力もしていないやつにおいしいところだけを掻っ攫われるわけだから。
せっかくがんばったのにバカバカしいと思うのもわかる。
一般的に愚痴はよくないという風潮もあるが、自分の気持を吐露したくなる気持ちもわかる。
これは後輩の話を聞いていて、僕が昔、似たような経験をした時に抱いた感情なんだけどね。
たしかに自分では一切試行錯誤せずに、他人の手柄を自分のものにするのは負担も少なく、楽なことかもしれない。
他人の手柄を横取りして社内での信頼や高評価を獲得することもあるだろう。
もしかしたら当の本人は「おいしいとこ取り!」なんて調子に乗っているかもしれない。
でもさ、これって成長しないよね?
こんなんじゃ、より大きな仕事をするために必要な実力がまったく養われない。
うまく説明できないけど、スポーツで例えるなら日々のトレーニングを怠って結果だけを求めているって感じ。
日々のトレーニングを怠ったままリングに上がったらどうなる?
毎日、試行錯誤しながらトレーニングを重ねてきた人間は成長するし、時間をかけて着々と実力をつけていくものだ。
いざという時に本領発揮できるのは、試行錯誤を繰り返し、時には結果につながらずに悔しい思いをしながら成果を上げるまでの成長痛を知っている人だと思うんだ。
手柄を横取りされてムカつくのはわかるけど、後輩には貴重な時間を自分の成長のために費やしてほしい。
もちろん成果を横取りされないように対策は考えた方がいいけどね。
退職する僕から後輩に
実は今回、僕が後輩に話した内容は、昔ある人が僕に言ってくれたことと同じだ。
つまり、受け売りってこと。
残念ながら僕にアドバイスをくれたその人は、もうこの会社にはいない。
会社内の人間には一切言っていないが、僕は退職を考えている。
うまく言えないけど後輩と話をしていて、すでに会社を去ったある人から僕が過去に受け取ったバトンを後輩に渡したような不思議な気分になった。
まぁ、僕が勝手にそう思っているだけなんだけどね。