『ちょっと今から仕事やめてくる』という映画の感想と身近にある現実
「ちょっと今から仕事やめてくる」という映画を見た。
数日前に書いたこの記事のコメントで「ちょっと今から仕事やめてくる」という文庫本があると教えてくれた方がいて、アマゾンで検索したら映画版がプライムビデオにあったんだ。
retirement-thinking.hatenablog.com
軽い気持ちで見始めたわけだが、今の自分が直面している現実や前回書いた退職代行を使って会社を辞めた友達のことを考えさせられた。
ちょっと今から仕事やめてくるの社訓がヤバい
映画に登場する主人公が勤務する会社の社訓がヤバかった。
参考までに四宮遥樹さんのツイートを以下に引用しておく。
久しぶりに
— 四宮遥樹(公式) (@nankatureta) February 12, 2020
ちょっと今から仕事やめてくる
って映画見たんだけど
本当に泣けるし
映画の中で出てくる社訓見返して
ブラックで働いてた時のこと思い出して
なんか仕事やる気出てきたから
明日はお休みします。
お疲れ様でした。 pic.twitter.com/nSYW6RsRc9
僕が働いている会社にも社訓はあるが、社訓とは別に上司が勝手に作った部署の部訓みたいなものがある。
部訓は上司の理念(?)が色濃く反映されていて、まるで部下は上司にとって忠実な下僕であれと言われているような内容。強いチーム作りを目的としているといえば聞こえはいいが、上に立つ人間が力で下の人間を支配するために毎朝、部訓を刷り込まれているのではないかと疑ってしまう。
「弱いからダメなんだ!耐えて、戦って、強くなれ!」と。
強者と弱者が助け合うことなく強者優遇。
弱者同士が助け合おうとすれば、傷の舐め合いだと責められる。
うちの会社はブラック企業ではないが、一部の部署はそれに近い雰囲気がある。
上司の目の届かない場所では、みんなそれなりに仲良くやってるんだけどな。
パワハラ上司の言動がヤバい
映画に登場する上司もヤバかった。
主人公が土下座を強要されるシーンは見ていて胸が痛かった。
前に実際に僕が上司から受けたパワハラについて書いた。
retirement-thinking.hatenablog.comこの記事で書いたことと同じ言動を映画に登場する上司もとっていて、自分の現実と重なった。
映画の中で上司役の吉田鋼太郎さんがキレまくるシーンが、先の記事でも書いた机や椅子に八つ当たりする実際の僕の上司と重なった。
吉田鋼太郎さんはドラマ「おっさんずラブ」でも上司役を演じているけど、「ちょっと今から仕事やめてくる」の上司役とは真逆のキャラ。
思い出したのは「あのまま続けていたら今頃オレ、死んでたかも・・・」という友達の言葉
前にも書いたが、僕には出社拒否の末、退職代行を使って会社を辞めた友達がいる。
retirement-thinking.hatenablog.com僕が「ちょっと今から仕事やめてくる」を見て思い出した言葉がある。
「あのまま続けていたら今頃オレ、死んでたかも・・・」
久しぶりに話した友達が会社を辞めた後に発した言葉だ。
映画ではパワハラ上司に追い詰められた主人公が自殺しようとするところを謎の男に助けられるストーリーなんだけど、友達がもし映画の主人公と同じようなことを考えていたらゾッとする。
久しく音信不通で出社拒否するほど追い詰められていた友達を、僕は映画のように救うことはできなかっただろう・・・
きっと当時の彼は誰かに助けを求める気力さえなかったと思う。
自分の身近なところで大切な友達がそんなことになっていた現実を想像すると、恐ろしい。。。
会社を辞めた彼が、今でも元気でいてくれることをとてもうれしく思う。
出社拒否はいけないとか、会社から逃げた卑怯者とか彼を避難する人もいるかもしれないが、僕はあの時、逃げてくれて本当によかったと思っている。
僕たちは会社に殺される危険に晒されている?
僕も自殺を考えるほど追い詰められているわけではないけど、つい2ヶ月前までは不眠症に悩まされていた。
retirement-thinking.hatenablog.comたしかに「ちょっと今から仕事やめてくる」という映画はフィクションだけど、会社に追い詰められて精神が崩壊してしまう人たちは僕の身近にもいた。
ちょっと前には過労死が社会問題にもなっていたし。
会社は僕たちを守ってはくれない。
いや、守ってくれないだけならまだマシな方かも。
僕たちは会社に殺される危険に晒されているのだから。。。